学資保険はいつから入るべき?―わが家に合うタイミングと教育資金の準備方法―

学資保険は「早く入るほどお得」と聞くことが多いですが、お子様の年齢だけで決めるのはおすすめできません。大切なのは、教育資金の目標額・今の家計の余裕・ほかの貯蓄や投資とのバランスをいっしょに考えることです。

本記事では、初心者の方でも分かりやすいように、学資保険を始めるタイミングの考え方と、学資保険だけに頼りすぎない教育資金準備の方法、そして迷ったときに専門家へ相談するポイントを整理します。

この記事でわかること 3 点

  1. 学資保険を「いつから」始めるかを考えるための基本的な考え方
  2. 年齢別に、今からでも間に合うかを判断する具体的なヒント
  3. 学資保険だけに頼りすぎない教育資金準備と、相談の上手な活用方法

学資保険は「いつから入るべき?」の結論と考え方を先に整理

まず、一番気になる「結論」を整理します。

一般的には、学資保険は「0~3 歳ごろ」までに加入するご家庭が多いと言われます。理由は、

  • 保険期間を長くとりやすく、毎月の保険料を抑えやすい
  • 満期までの積立期間が長くなるため、返戻率(受け取るお金の割合)が有利になりやすい

といった点が挙げられます。

ただし、「早く入れば必ず得」「3 歳を過ぎたらもう意味がない」というわけではありません

大切なのは、次の 3 つのポイントを踏まえて考えることです。

  1. 教育資金として「どれくらいの金額」を目標にするか
  2. 今の家計で「毎月いくらなら無理なく続けられるか」
  3. すでにある貯金や、ほかの貯蓄・投資とのバランス

例えば、相談の現場では「子どもが 2 歳で、今からでも遅くないですか?」というご相談をよくいただきます。家計全体を確認すると、

  • すでにある程度の貯金がある
  • 毎月 1 万円なら無理なく積み立てできる

といったケースでは、2 歳からでも十分に教育資金の準備が間に合うことも多いです。

逆に、家計に余裕が少ないのに「早く入らないと損」と焦って高額な学資保険に加入すると、途中で保険料が負担になり、解約を検討せざるを得ないケースもあります。

ですので、学資保険の「いつから」は、年齢だけでなく、「目標額」「家計」「ほかの準備方法」とセットで考えることが大切と押さえておきましょう。

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まず押さえたい:学資保険の仕組みと教育資金の基本

次に、学資保険の基本を簡単に確認しておきます。仕組みを知ることで、「いつから入るか」の判断がしやすくなります。

学資保険でできること・できないこと

学資保険は、簡単に言うと「教育資金をコツコツ貯めるための保障付きの貯蓄商品」です。特徴は次の通りです。

  • 毎月一定の保険料を払い、満期の時期(例:18 歳)にまとまった学資金(満期金)を受け取る
  • 小学校・中学校・高校の入学時などに「祝い金」が受け取れるタイプもある
  • 保護者に万が一のことがあった場合、それ以降の保険料支払いが免除されるものもあり、「万が一」の備えを兼ねられる

一方で、

  • 銀行預金や投資信託と比べると、途中で好きなタイミングで引き出しにくい
  • 商品や契約条件によっては、返戻率がそれほど高くない場合もある

など、万能な商品ではないことも知っておきましょう。

受取り時期と入学タイミングの関係

学資保険は、「満期金をいつ受け取るか」が重要です。一般的には、

  • 高校入学前(15 歳)
  • 大学入学前(18 歳)

▼入学のタイミングと受取時期

このように図で整理すると、「どの入学時の費用に備えたいのか」がイメージしやすくなります。

返戻率・保障内容・払込期間の基本

返戻率とは、「受け取る学資金などの合計 ÷ 払った保険料の合計」で計算される割合です。

返戻率を左右する主なポイントは、

  • 保険料の払い込み期間(例:子どもが 18 歳になるまで/10 歳まで など)
  • 払い込み方法(一括払い/年払い/月払い)
  • 保障をどれくらい付けるか(医療保障などを付けると、その分返戻率が下がることがある)

などです。

返戻率だけに着目しすぎると、「うちの家計で続けられるか」「万が一への備えをどうするか」がおろそかになりがちなので、あくまで目安として考えましょう。

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「うちの場合、いつから入るべきか」を決める 3 つの視点

ここからは、実際に「わが家の場合」を考えるための視点を整理していきます。大きく次の 3 つです。

  1. 教育資金の目標額をざっくりイメージする
  2. 毎月いくらなら無理なく続けられるか
  3. お子さまの進路イメージとリスクの考え方

1. 教育資金の目標額をざっくりイメージする

「いくら必要か分からない」と、学資保険でどれくらい準備するか決めにくいですよね。細かいところまで完璧でなくて構いませんので、まずはざっくりとした教育費の目安を知っておきましょう。

▼幼稚園から大学までの教育資金(自宅通学の場合)

※文部科学省「令和 3 年度子供の学習費調査」/生命保険文化センター「大学生にかかる教育費はどれくらい?」をもとに当社が作成

この表を見ることで、

  • 「大学の費用が大きい」
  • 「私立に進むかどうかで金額が大きく変わる」

といったポイントが具体的にイメージ出来ます。

2. 毎月いくらなら無理なく続けられるか

次に、「毎月の保険料として、いくらなら生活に負担が少ないか」を考えます。ここでは、次のような項目をざっくりチェックしてみてください。

  • 手取り収入(世帯で)
  • 住宅ローン・家賃などの固定費
  • すでに行っている貯金やつみたて(老後資金など)
  • 「毎月いくらなら、5 年・10 年と続けられそうか」という感覚

相談の現場では、「頑張れば払えるギリギリの金額」に設定してしまい、数年後に家計が苦しくなってしまうケースもあります。

「少し余裕をもった金額で設定する」ことが、続けるうえでとても大切です。

3. 進路イメージとリスクの考え方

「どの学校に通うか」は、もちろん将来のお子さまの希望もありますので、今から完璧には決められません。ただ、

  • 公立が中心なのか
  • 私立も視野に入れているのか
  • 大学まで進学する前提なのか

など、「現時点のイメージ」だけでも持っておくと、教育資金の目標額を考えやすくなります

また、進路には幅がありますので、

  • 公立中心をベースに、私立も選んだ場合の上振れリスク
  • 自宅から通う前提か、下宿の可能性があるか

なども、ざっくりイメージしておくと良いでしょう。

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年齢別に見る「今からでも間に合うか」の考え方

ここでは、「子どもの年齢別」に、学資保険を始めるときのポイントを整理します。

妊娠中~0 歳、1~3 歳、4 歳以降で、それぞれの考え方が少しずつ変わります。

妊娠中~0 歳で始める場合

妊娠中から加入できる商品もあり、妊娠中~0 歳のタイミングで学資保険に入る方は多いです。このタイミングのメリットは、

  • 保険期間を長くとれるため、返戻率が有利になりやすい
  • 子どもの年齢に合わせた祝い金などの設定がしやすい

といった点です。

ただし、妊娠・出産期は、

  • ベビー用品の購入
  • 出産費用
  • 産休・育休による収入の変化

などで、家計が変動しやすい時期でもあります。

この時期に学資保険を検討するときは、「今後の収入と支出の変化」を見越して、無理のない保険料を選ぶことが大切です。

1~3 歳で始める場合

1~3 歳は、保険期間としてはまだ十分に長く取れるため、

  • 高校・大学入学に向けた満期設定がしやすい
  • 毎月の保険料も、0 歳からと比べて少し増える程度で収まることが多い

という特徴があります。

▼子どもの年齢による学資金増加グラフの一例

※縦軸が金額(単位万円)横軸が子どもの年齢、保険料払込中から払込後の金額の増加状況を表示

※数値はあくまでも参考値として当社で作成、具体的な商品や返戻金については保険会社や保険代理店(保険ショップ等)にお問合せください。

この図を見ると、1~3 歳からでも十分に教育資金の準備が可能なことが直感的に分かるようになります。

相談の現場でも、「1 歳から学資保険を始めた」ご家庭は多く、

  • すでに少し貯金ができている
  • 子育ての生活リズムが落ち着いてきて、家計を整理しやすい

という理由で、このタイミングを選ぶ方もいらっしゃいます。

4 歳以降で始める場合

4 歳以降になると、「満期までの期間が短くなる」「毎月の保険料がやや高くなる」といった影響が出やすくなります。

それでも、

  • 高校入学前の費用
  • 中学・高校の私立進学に備えた費用

など、すべてをあきらめる必要はありません

ポイントは、

  • 学資保険だけで大きな金額を準備しようとしない
  • すでにある貯金や、毎月の貯蓄・投資と「組み合わせて」考える

ことです。

例えば、

  • 学資保険では「高校入学時に必要な一部費用」を確保
  • つみたて投資や貯金で「大学の費用の一部」を準備

といったように、複数の方法をバランスよく使うことで、4 歳以降からでも教育資金に間に合うケースがあります

学資保険だけに頼らない教育資金準備の選択肢

教育資金の準備方法は、学資保険だけではありません。ここでは、代表的な 3 つの方法を比較してみます。

  1. 学資保険(元本の安全性を重視した準備)
  2. つみたて投資(つみたて NISA など)
  3. 現預金・定期預金

1. 学資保険:元本の安全性を重視した準備方法

学資保険は、「計画的に積み立てを続けたい」「万が一の時の保障もほしい」という方に向いています。

メリットは、

  • 毎月の保険料が固定されるため、貯蓄の「仕組み化」ができる
  • 保護者に万が一のことがあっても、契約条件によっては保険料免除となり、満期金を受け取れる

一方、デメリットは、

  • 途中で自由に引き出しにくい
  • 商品によっては、銀行預金と大きく変わらない返戻率になることもある

という点です。

2. つみたて投資(つみたて NISA など)

つみたて NISA などの投資は、「長い期間で資産を増やす可能性を取り入れたい」方に向いています。

メリットは、

  • 長期で見ると、預金よりも増える可能性がある
  • 積立額の変更や一時停止など、柔軟に調整しやすい

ただし、

  • 元本が保証されない
  • 相場の状況によっては、受け取る時期に評価額が下がっている可能性もある

というリスクをきちんと理解したうえで利用することが必要です。

3. 現預金・定期預金

現預金や定期預金は、

  • お金の動きが分かりやすく、初心者でも扱いやすい
  • 必要に応じて引き出しやすい

というメリットがあります。

一方で、

  • 金利が低く、長期間預けても増えにくい
  • つい使ってしまう可能性もある

という点から、「増やす」というよりは「安全に置いておく場所」としての役割が中心になります。

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チェックリストで考える「わが家に合う組み合わせ」

ここからは、実際に「うちの場合の組み合わせ」を考えるための内容を見ていきます。

1. 今の貯金額・毎月の貯蓄ペースを整理する

まず、次のような項目をメモしてみましょう。

  • 現在の貯金額(教育資金として考えているもの)
  • 毎月の貯蓄額(定期預金・つみたて投資など)
  • 今後増やせそうな貯蓄額(家計を見直したうえでのイメージ)

これを整理することで、「すでにある貯金+これからの積み立て」で、どれくらいの教育資金が見込めそうかが見えてきます。

2. 「やりすぎない」ための家計バランスの注意点

教育資金の不安が大きいと、つい学資保険や貯蓄を増やし過ぎてしまいがちです。しかし、「万が一のときの生活費の備え」「老後資金」など、教育資金以外にも大切なお金の目的があります

相談の現場では、

  • 教育資金を優先しすぎて、生活防衛資金や老後資金がほとんどない
  • その結果、何かあったときの不安が逆に大きくなってしまう

というケースも見られます。

長い目で見て、「教育資金」「生活防衛資金」「老後資金」など、複数の目的にバランスよく配分することが、安心につながるという点も、ぜひ意識しておいてください。

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よくある疑問にまとめて回答(FAQ)

最後に、よくいただく質問を一問一答でまとめます。

Q. 子どもが 0 歳ですが、今から入るべきですか?

A. 0 歳は学資保険を検討しやすいタイミングです。保険期間を長くとれるため返戻率が有利になりやすく、満期時期も設定しやすいです。ただし、産休・育休による収入の変化なども踏まえ、「無理なく続けられる保険料かどうか」を必ず確認したうえで検討しましょう

Q. 3 歳を過ぎたら学資保険は遅いですか?

A. 3 歳を過ぎても、高校や大学の教育資金に備えるプランは十分に検討可能です。保険期間が短くなる分、毎月の保険料はやや高くなりますが、すでにある貯金や、ほかの貯蓄・投資との組み合わせで間に合うケースも多くあります。焦らず、家計全体を見ながら考えましょう。

Q. つみたて NISA と学資保険、どちらが良いですか?

A. どちらが「良い」かは、ご家庭の考え方によって変わります。

  • 安全性を重視し、計画的に積み立てたいなら学資保険
  • 増やす可能性を取り入れつつ、柔軟に調整したいならつみたて NISA

といったように、それぞれの特徴があります。両方を少しずつ組み合わせる選択肢もありますので、リスクや目的を理解したうえで選ぶことが大切です。

Q. 共働きで家計が忙しい場合、どこから考えればいいですか?

A. まずは、

  • 手取り収入の合計
  • 固定費(住宅・保険料・通信費など)
  • 現在の貯金・つみたて額

をざっくり把握し、「毎月いくらなら無理なく続けられるか」を考えるところから始めるのがおすすめです。そのうえで、学資保険・つみたて投資・貯金をどの割合で組み合わせるかを検討すると、家計に合ったプランを立てやすくなります。

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迷ったら専門家といっしょに考える:相談の上手な活用方法

ここまで読んで、「うちの場合はどう考えればいいのか、もう少し相談したい」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは、専門家との相談を上手に活用するのも一つの方法です。

相談の前に準備しておくと便利な情報

相談の前に、次のような情報をメモしておくと、話がスムーズに進みます。

  • お子さまの年齢・人数
  • 世帯の手取り収入(ざっくりで OK)
  • 現在の貯金額と、毎月の貯蓄額
  • 住宅ローン・家賃などの大きな固定費
  • 教育方針のイメージ(公立中心/私立も視野/大学進学を想定 など)

これらをもとに、専門家が家計全体を踏まえた教育資金プランを一緒に考えてくれます。

ほけんの 110 番で相談できることと、相談の流れ

ほけんの 110 番では、

  • 学資保険を含めた教育資金の準備方法の整理
  • 学資保険だけでなく、ほかの保険・貯蓄・投資とのバランスの検討
  • 家計全体を見渡したライフプランのアドバイス

などを、無料で何度でも相談いただけます

相談の流れのイメージは、

  1. 現在の状況や不安・希望をヒアリング
  2. 教育資金の目標額のイメージを一緒に整理
  3. 学資保険・ほかの準備方法のメリット・デメリットを比較
  4. わが家に合うプラン案を複数提示し、無理なく続けられるか確認

という形です。

無料相談・無理な勧誘をしない姿勢

教育資金や保険の相談は、「売り込まれないか心配」という声も多くあります。ほけんの 110 番では、ご家庭の状況や希望を尊重し、「必要なものを一緒に考える」というスタンスで相談を行っています。

ご相談の結果、「今は様子を見たい」という選択ももちろん OK ですので、安心してご相談いただけます。

まとめ:わが家のタイミングを考え、次の一歩へ

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

  • 学資保険は、一般的には「0~3 歳ごろまで」に始めるご家庭が多いものの、年齢だけで決めるのではなく、「教育資金の目標額」「今の家計の余裕」「ほかの貯蓄・投資とのバランス」をいっしょに考えることが大切です。
  • 教育資金の準備方法は、学資保険だけでなく、つみたて投資や貯金との組み合わせも含めて考えることで、わが家に合ったバランスを見つけやすくなります。
  • 「うちの場合はどう考えたらいいか分からない」と感じたら、専門家と一緒にライフプラン全体を整理することで、不安が軽くなり、現実的なプランを立てやすくなります

今日できる小さな一歩として、

  • 現在の貯金額や毎月の貯蓄額を書き出してみる
  • 教育資金のざっくりした目標額をイメージしてみる
  • 学資保険・つみたて投資・貯金の特徴を家族で話し合ってみる

といったところから始めてみてはいかがでしょうか。

もし不安や疑問が続くようであれば、ほけんの 110 番のような相談窓口を活用し、専門家といっしょに「わが家の教育資金プラン」を考えてみるのもおすすめです。

参考文献

[1] 文部科学省「平成 30 年度 子供の学習費調査」概要版 - 文部科学省, 2019 年

[2] 金融庁「つみたて NISA の概要」 - 金融庁, 2024 年

[3] 日本損害保険協会・生命保険協会「学資保険の基礎知識」

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